AIエージェント / 業務自動化SES(システムエンジニアリングサービス)公開

SNSの投稿とDMをAIエージェントに任せ、事務作業を減らした。SES企業の事例

運用ダッシュボードを確認するチームのイメージ
※ 掲載写真は支援内容・活用場面を伝えるためのイメージです。実際の導入先・現場を撮影したものではありません。

概要

エンジニアの採用と案件獲得の両方をSNSに頼っているのに、投稿もDMも担当者が手作業で回していたため、忙しい週ほど止まるという状態でした。投稿案の作成、DM文面の個別化、宛先の選定、送信履歴の管理をAIエージェントに寄せ、人は承認と返信対応だけを担当する形に再設計。「書く・探す」時間を事務作業から外し、止まらない運用に切り替えました。

この事例の要点

  • 投稿カレンダーの生成から下書き作成までをAIエージェントが行い、人は承認だけを行う
  • DMは全員に同じ文面を送らず、相手のプロフィールや発信内容を読んだうえで個別化した文面を生成する
  • 宛先の選定条件をルール化し、重複送信・送信済み相手への再送を仕組みで防ぐ
  • 送信操作そのものは各プラットフォームの規約に沿った方法に限定し、規約に反する自動化は実装していない
  • 返信が来たら通知し、そこから先は人が対応する。会話を丸ごとAIに任せる設計にはしていない

案件の概要

業種
SES(システムエンジニアリングサービス)
規模
小規模チーム(営業・採用を兼務)
ご支援内容
AIエージェント設計・受託開発・運用フロー設計
対象業務
SNS投稿/DMアプローチ/送信管理などの事務作業
設計方針
文面生成と宛先選定を自動化し、返信対応は人が担当

主な技術

  • Claude(AIエージェント)
  • TypeScript
  • Next.js
  • PostgreSQL
  • 各SNSの公式API

相談時の状況

SES事業は、エンジニアを採るのと案件を取るのを同時に走らせ続ける必要があります。この会社ではそのどちらもSNSが主な入口になっていましたが、運用そのものは担当者の手作業でした。

  • 投稿のネタを考え、書き、画像を用意して投稿する
  • 気になるアカウントを探し、プロフィールと発信内容を読み、一人ずつDMの文面を書いて送る
  • 誰にいつ送ったかをスプレッドシートに記録する(記録が漏れて二重送信になることもある)
  • 返信が来たら日程調整に入る

問題は「時間がかかること」ではなく、忙しい週ほど止まることでした。案件対応が立て込むと真っ先にSNSが後回しになり、しばらくして問い合わせが減っていることに気づく。その繰り返しになっていました。

つくったもの

「書く・探す」をAIエージェントに寄せ、「確認する・返す」を人に残す構成にしました。

工程担当内容
① ネタ出しAIエージェント自社の案件情報・採用要件・過去の反応から、週次の投稿テーマ案を出す
② 下書き作成AIエージェントテーマごとに投稿文の下書きを作る。トーンは既存投稿から学習させた
③ 承認・投稿人 → システム画面上で承認・修正し、承認済みのものを予約投稿する
④ 宛先の選定システム定めた条件に合うアカウントを抽出し、送信済み・対応中の相手を自動で除外する
⑤ 文面の個別化AIエージェント相手のプロフィールや直近の発信を読み、その人に向けた文面を生成する
⑥ 承認・送信人 → システム文面を確認して送信する。送信結果はすべて履歴に残る
⑦ 返信対応返信を通知し、以降のやりとりは担当者が行う

同じ文面を配らない

DMの自動化というと、テンプレートを一斉に送る仕組みを想像されることが多いのですが、それは今どのプラットフォームでも成果が出ません。読む側が一瞬でテンプレートだと分かるからです。

この事例では、固定の枠組みだけを共通にし、中身は相手ごとに書き分ける構成にしました。冒頭でその人の発信内容に具体的に触れ、本題は自社の案件・募集に接続し、最後は同じ形式で締める。テンプレートを配るのではなく、担当者が一人ずつ書いていたときの書き方を再現しています。

送る相手を仕組みで絞る

手作業で一番事故が起きていたのが宛先管理でした。以前送った相手にもう一度送ってしまう、商談中の相手にアプローチしてしまう、といったことが起きます。

そこで、送信条件と除外条件をルールとして持たせ、送ってはいけない相手には仕組みとして送れないようにしました。送信履歴は一箇所に集約され、誰にいつ何を送ったかが後から追えます。

規約の範囲を最初に線引きする

SNSの自動化は、プラットフォーム側の規約とAPIの制限が頻繁に変わる領域です。無理に踏み越えると、アカウント自体が使えなくなり、それまでの資産をまとめて失います。

この案件では、自動化するのは文面生成・宛先選定・履歴管理までとし、送信操作は各プラットフォームが認めている方法に限定しました。規約上グレーな手法は、依頼があっても実装していません。運用が長く続くことのほうが、短期の送信数より価値があると考えているためです。

結果

担当者の作業が「書く・探す」から「確認して返す」に変わりました。投稿は下書きが用意された状態から始まり、DMは宛先と文面が揃った状態から始まります。承認と返信対応が中心になったことで、案件対応が立て込んだ週でも運用が止まらなくなりました。

送信履歴が一箇所にまとまったことで、どういう相手にどの文面が返信につながっているかを後から見返せるようになり、次の打ち手を勘ではなく履歴から決められるようになっています。

同じ構成が向いている会社

  • 採用・営業の入口をSNSに置いているが、担当者が兼務していて運用が安定しない
  • テンプレートDMを送ってみたが返信率が上がらなかった
  • 誰にいつ送ったかがスプレッドシートで管理されており、二重送信が起きている
  • 投稿が止まると問い合わせが減る実感がある

SNS運用に限らず、社内の事務作業のどこをAIエージェントに任せられるかという整理からのご相談も承っています。進め方はシステム・ソフトウェア開発、判断の伴走が必要な場合はFDEコンサルティングをご覧ください。

よくあるご質問

アカウントが凍結されるリスクはありませんか。
リスクを負わせない範囲を最初に決めています。この事例では、自動化の対象を文面生成・宛先選定・履歴管理までとし、送信操作は各プラットフォームが公式に認めている方法に限定しました。規約に反する手法は、ご要望があっても実装していません。
自社の文体やトーンは再現できますか。
できます。既存の投稿やこれまでのDM文面を読み込ませ、そこから書き方を再現します。生成された下書きは必ず人が承認する運用なので、ずれていれば修正でき、その修正も次回以降に反映されます。
返信のやりとりまでAIに任せられますか。
技術的には可能ですが、この事例ではあえて人が対応する設計にしました。返信が来た時点でその相手は見込み客か候補者であり、そこでの誤りは信頼に直結します。自動化の価値が高いのは、返信が来るまでの準備作業のほうだと考えています。
SNS以外の事務作業も対象にできますか。
できます。判断基準は「毎回ほぼ同じ手順で、入力と出力が決まっているか」です。定型的な集計・転記・下書き作成は対象になりやすく、逆に例外処理が毎回異なる業務は、自動化より手順の整理が先になります。まず業務を分解するところからご一緒します。
どのSNSに対応できますか。
公式APIが提供されているプラットフォームであれば対応を検討できます。ただし、できる範囲はプラットフォームごとに異なり、変更も頻繁です。ご相談の時点で、対応可否と制約を具体的にお伝えします。

「担当者が忙しいと止まる業務」から手をつけませんか。

いまの運用をうかがって、どの作業をAIエージェントに任せられるか、どこは人が持つべきかを切り分けてご提示します。できない範囲もその場でお伝えします。初回のご相談は無料です。

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