ClearAI編集部|2026年10月25日
Resendは2026年10月22日、チームとAIエージェントが同じ受信箱で作業できる「Inboxes」を発表しました。メールを会話単位で管理し、担当者の割り当てや引き継ぎまで扱います。返信案を作るAIと、それを確認する担当者が、同じ場所で対応を進められる仕組みです。(公式発表)

Resend Inboxesの公式発表画像。Engineering受信箱のUIを掲載。 出典:Resend公式ブログ
会話の履歴を人とAIで共有する
Inboxesでは、専用アドレスに届いたメールと返信をスレッドとして管理します。従来の受信機能がメールを自社システムのWebhookへ渡す仕組みなのに対し、Inboxesは会話の保存と整理もResend側で担います。担当者への割り当て、ラベル、検索、下書きなどを利用できます。(公式ドキュメント)
画面に加え、API、CLI、MCPサーバーからも操作できます。そのため、人は画面で、エージェントはツール経由で、同じ会話に関われます。ただし、社内の顧客情報をどこまで参照させるかは、連携するシステム側で設計する必要があります。(公式ドキュメント)

Resend Inboxesの公式デモ動画より(00:03)。サポート受信箱を優先度別に整理した一覧画面。 出典:Resend公式ブログ
問い合わせ対応での使い方を考える
ここからは編集部による仮想例です。小規模なEC事業者が問い合わせ用の受信箱を設け、AIが配送、返品、商品相談に分類し、回答案を下書きします。担当者は過去のやり取りと下書きを読み、注文情報を確認したうえで、必要な修正を加えて送信する運用が考えられます。
返金の可否や個別の約束は人が判断し、確認待ちの案件には担当者を付けます。AIが作った下書きを誰が確認し、どこから人へ引き継ぐかを決めておきます。これは導入事例や効果測定の報告ではなく、機能をもとにした運用案です。試行時には、下書きをどの程度書き直したか、担当が決まらない会話が残っていないかを記録するとよいでしょう。返信までの速さとともに、確認の手間や対応漏れも調べれば、人とAIの分担を見直しやすくなります。

Resend Inboxesの公式デモ動画より(00:14)。メールをUrgent・High・Normal・Lowの列に分けたカンバン表示。 出典:Resend公式ブログ
下書きから始めて操作範囲を決める
内蔵エージェントには、指示、文体、許可する操作を設定できます。公式発表は下書きやラベル付けから始める方針を示し、転送、担当割り当て、アーカイブ、削除なども操作候補に挙げています。どこまで任せるかは、操作ごとに決める必要があります。(公式発表)
編集部としては、外部への送信・転送や削除には、業務ごとの承認ルールを先に定めることを勧めます。受信メール内の依頼だけで権限を広げず、機密情報の扱いや例外時の引き継ぎ先も決めておくと、試行段階の確認がしやすくなります。

Resendの公式デモ動画より(00:04)。Claude Codeから受信箱の作成とラベル整理を進める例。公式動画の実際のターミナル画面であり、表示バージョンは撮影時のデモ環境です。 出典:Resend公式ブログ
無料枠と導入前の設定を確認する
2026年10月25日時点で、無料プランは受信箱3個、メール月3,000通、日100通の枠が掲載されています。受信箱の送受信は既存のTransactional枠を使い、受信箱ごとの追加メール枠は付きません。有料プランで従量課金を有効にすると、追加受信箱は1個あたり月1ドルです。(料金ページ)
作成には送信用の検証済みドメインが必要です。受信にはMXレコードによる設定が必要ですが、既存のメール基盤を変えたくない場合には、用意された受信用アドレスへの転送経路も案内されています。まず一つの窓口で、人が確認する下書き運用と費用の見積もりを試すのが現実的です。(作成手順)
※情報は2026年10月25日の確認時点。本文の仮想例と運用提案は編集部によるもので、製品の効果を保証するものではありません。